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Channel: 日本百観音順打ち巡礼記
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映画『国宝』

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公式サイト https://kokuhou-movie.com





国宝




さて、遅ればせながら、
話題の映画『国宝』を、
映画館で鑑賞しました。








30代初めの頃の上司(故人)は、
弟さんがあの歌舞伎の興行会社の、
歌舞伎担当管理職だったもので、
毎月のように江戸歌舞伎の、
高価な席のチケットを何枚も貰いました。
しかし、自分で鑑賞したのは、
物珍しかった最初の数回だけで、
その後は親戚や得意先に配っておりました。
私はどうにも歌舞伎役者のほとんどが、
世襲であることに疑問を感じ、
それが歌舞伎を純粋に楽しめない、
理由になっていたのです。
芸術は世襲出来ないはずと、
今でも強く思っております。
(落語界も同様かと思います)
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
この映画は世襲ではない者が主人公で、
師匠の実子である世襲の者と、
切磋琢磨を重ねる上方落語の話なんですが、
やはりその非世襲の主人公は、
自分にその血が流れていないことに悩みます。
日本人が政治家や芸能人の世襲を好むのは、
長きに渡る封建社会でそう教育された結果です。
この映画=原作はあくまでフィクションなので、
世襲よりも実力が選択されたことで、
物語の起承転結が進みますが、
おそらく実際の歌舞伎界では、
世襲が選択されてそれで終わる話です。
しかし、この映画の最大の魅力は、
吉沢亮横浜流星らの、
圧巻の歌舞伎のシーンであり、
それを在日三世である李双日監督が、
演出していることなのかもしれません。
今まで全く興味のなかった歌舞伎ですが、
少しだけ『仮名手本忠臣蔵』を、
初めて観てみたくなりました。
吉田修一の『国宝』の原作も是非読みます。



⇩ ⇩ ⇩
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→ 浅野内匠頭終焉之地
→ 皇居東御苑(松之廊下跡)
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→ 大石内蔵助キューピー



→  「つか版・忠臣蔵」(角川書店)
→ 「討ち入りたくない内蔵助」(文芸社文庫)
→ 「あの日、松の廊下で」(文芸社文庫)
「影ぞ恋しき」【上下】、「いのちなりけり」、「花や散るらん」(文春文庫)
→ その一その二
→ 「身代わり忠臣蔵」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「決算!忠臣蔵」(新潮文庫)
→ 「七つの忠臣蔵」(新潮文庫)
→ 「タイムスリップ忠臣蔵」 (講談社文庫)
→ 謎手本忠臣蔵〈上・中・下〉 (新潮文庫)
→ 「サライ 2007年 12/20号〜忠臣蔵を旅する〜」
→ 忠臣蔵夜咄 (角川文庫)



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