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【過去のブログの関連書籍等】
「影ぞ恋しき」【上下】、「いのちなりけり」、「花や散るらん」(文春文庫)
→ その一、その二
→ 「身代わり忠臣蔵」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「決算!忠臣蔵」(新潮文庫)
→ 「七つの忠臣蔵」(新潮文庫)
→ 「タイムスリップ忠臣蔵」 (講談社文庫)
→ 謎手本忠臣蔵〈上・中・下〉 (新潮文庫)
→ 「サライ 2007年 12/20号〜忠臣蔵を旅する〜」
→ 忠臣蔵夜咄 (角川文庫)
【過去のブログの関連史跡等】
大石良雄他十六忠烈之碑 → その一、その二
→ 吉良邸跡〜墨田区本所松坂町公園〜
→ 赤穂城跡・大石神社〜大石内蔵助良雄像その三〜
→ 台雲山花岳寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その三・大石内蔵助良雄像その二〜
→ 高野山金剛峯寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その二〜
→ 萬松山泉岳寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その一・大石内蔵助良雄像その一〜
→ 浅野内匠頭終焉之地
→ 皇居東御苑(松之廊下跡)
→ 赤穂浪士討ち入りの日
→ 大石内蔵助キューピー
さて、三連休最終日ですが、
長男夫婦が孫を連れて遊びに来たので、
恒例の貯金読書ネタで失礼します。
藩士どもを殺してたまるか!
武士として人間として、等身大の内蔵助を描く新たな忠臣蔵。
松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか! 」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
さて、白蔵盈太さんが描く、
浅野内匠頭切腹後の、
元禄赤穂事件の後半です。
本当は"昼行燈” が本来の姿で、
情けない大石内蔵助が、
周囲に流されて、あるいは誤解から、
討ち入りせねばならなくなるような、
赤穂事件を扱った小説は多々あります。
この小説もそんな進行で始まりますが、
あるきっかけを元にスイッチが入り、
優秀な赤穂家筆頭家老を演じていた彼が、
本物の優秀なそれに変身します。
このスイッチが本当に格好良いんです。
人間の内面って誰でもそんなところがありますが、
スイッチが逆に入れば逃げ出していた訳で。
そういえば前半の『あの日、松の廊下で』でも、
浅野内匠頭のスイッチが入った結果でもあります。
自分もよく変なスイッチが入るので、
いろいろ気をつけようと思いました。

